春彼岸に想うこと

今年も春のお彼岸の季節を迎えました

3月20日は午前9時から正午まで本堂

にてお彼岸施餓鬼法要を予定しています

お彼岸とは私達が生きるこの世が

此の岸であるのに対して、亡きご先祖様

が住む仏の世界、お浄土を彼の岸と

呼びます。お彼岸は春分の日(お中日)

の前後三日間、全部で一週間あります。

お中日に太陽がちょうど真西に沈み、

ご先祖様のいらっしゃる西方極楽浄土に

想いを馳せ感謝する事で、私達に

正しいお導きをいただく機会となって

いるのです。

迷いの多い此の岸から、煩悩や妄想に

振り回されて悩み苦しむ川を仏の教え

という船で渡り、悟りの世界、彼の岸に

辿り着くといわれています。

彼岸への舟がまさに仏の教えそのもの

でもあるのです。人生を旅路に例えると

ご仏縁とは安心できる船旅の指南書を

いただくのと同様、道を迷わずに終着点に

向かう手段なのです。

仏教では偏らない心の持ち方、道理に

かなった生き方を中道と呼び、

とらわれやこだわりの心に縛られず、

いたわりの心や相手の気持ちになって

仲間と共に歩むことに大きな価値を

認めます。自分だけでなく、支えてく

れた周囲やご先祖様に気付き、前を

向いて励む気持ちを大切にして

いただきたいものです。

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